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素陶美

 

モノの価値とは不思議なもので、時代・場所・人によって重宝されたりされなかったりする。ほとんどの人に忘れ去られ、もう二度と使われることのないであろう布。それに光を当てて生まれ変わらせ、何倍もの価値にして世に送り出している場所がある。素陶美(すとーびー)である。

 

素陶美のアトリエはJR真鶴駅から徒歩8分のところにある。見学も可能だが、その際はウェブサイトInstagramのDMなどから事前予約していただきたい。ちなみに、素陶美を運営しているのは、石屋の台所と同じ人物である。

 

“お宝”たちが出迎えてくれる素陶美のアトリエ

 

代表・ストービー百代(ももよ)さんが使用するのは、おもに大正から平成初期の布。しかも、「謹賀新年 ○○工務店」と書かれた手ぬぐいとか、「××薬局 営業中」と書かれたのぼりなどだ。

 

 

百代さんはもともと、リメイクやアップサイクルなどの手法に興味があった。そこで、先述の布を利用して自分用の服に仕立ててみた。あっというまに評判となった。SEの夫・Stobyさん(※「素陶美」の由来は苗字)がECサイトを自作してくれたこともあり、販売することになった。

 

どうやら肥料を入れるための袋のようだ (汚れてはいないしニオイもしないのでご安心を)

 

ちなみに、全国にあった相互銀行は1989年(平成元年)に消滅した

 

すると、世界中から注文が舞い込んだ。古いものを大切に使う環境への意識、丁寧な手仕事が生み出す品質の高さ、そして、昔の日本語の自体が持つ不思議なデザイン性に、世界中がとりこになったのだ。

 

(画像提供:素陶美)

 

(画像提供:素陶美)

 

洋服以外にも、百代さんは一閑張りのかごの制作にも力を入れている。かごに和紙を貼って乾かし、色付きの和紙を貼って乾かし、そこに昔の着物やラベルを貼り、ニスや柿渋を塗って仕上げていく。

 

 

ただ、人気が出れば出るほど、素陶美は深刻な課題に直面するようになった。素材が不足しているのだ。古い布を使っているのだから、その“原料”は減る一方なのだ。

 

 

布に加えてラベルも貴重だ

 

百代さんは呼びかける。「もし、古い布がタンスに眠っていたら譲ってください」と。あなたにとっては不要なものでも、百代さんにとって、そして世界にとっては必要なものなのだ。

 

言葉だけではないホンモノのSDGs、ぜひ素陶美に託してほしい。そして、それがどのように生まれ変わるのか。ウェブサイトから見てみてほしい。

 

世界に一着だけの洋服を今日も手作りしている

 

素陶美
すとーびー

 

■住所:神奈川県足柄下郡真鶴町岩663-1
■電話:なし
■営業:アトリエ見学は要予約
■定休:アトリエ見学は要予約
■P有:4台(無料)
■決済:アトリエ 現金 / EC カード・コンビニ・QR・PayPal
■情報:WebSiteInstagram

 

JR真鶴駅 徒歩8分

 

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