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道草書店

 

JR真鶴駅から徒歩5分。緩やかな曲がり角に道草書店(みちくさしょてん)はある。丸みをおびたひさしが印象的な同店は、真鶴で唯一の書店だ。

 

 

店主・中村竹夫(なかむらたけお)さん、道子(みちこ)さん夫妻はともに東京出身。子育ての環境について考える中で地方移住を検討していた。そんな折、真鶴と出会い、2020年に移住した。

 

 

「IT業なので在宅勤務が可能で…」「料理人だったので飲食店を開業して…」という展開が“移住あるある”だが、驚くことに二人は何をするか決めていなかった。知り合いもいなかったため、散歩がてら真鶴の街を歩いた。

 

街の人との話題の中に「書店が無い」という声があった。本が日々の暮らしを豊かにすることを実感していた二人は、軽自動車で移動書店を始め、ポップアップショップも時々開いた。

 

書店勤務の経験があった…わけでもなかった。でも、1年半続けた。さらにさまざまな人に出会い、さらにさまざまな話を聞いた。そして、2022年に現在の場所で道草書店を開業した。

 

 

道草書店には1500冊以上の本が並んでいる。真鶴を扱った本も数多く並んでいるが、基本的にジャンルは問わない。中村夫妻の感性とお客の声を織り交ぜながら選定する。取り寄せにも応じる。まさに街の本屋さんだ。

 

 

中村夫妻はZINEも刊行 竹夫さん著『ぼくの北朝鮮訪問記』道子さん著『明るい水』は代表作

 

真鶴において、道草書店は書店の域をはるかに超える存在となっている。例えば「一箱本屋オーナー制度『わたしの本屋』」。棚を貸し出し、そこに自分の“書店”を作ることができる。30以上の棚があるが、“満室”であることがほとんどだという。

 

各“書店”を眺めていると、その人の人生が透けて見えてくる

 

奥をのぞくと秘密の部屋のような空間があった。

 

 

コーヒーをいただきながら読書にふけるもよし、静かに談笑するもよし、だ。

 

 

反対側の部屋は「こども図書館」。私設図書館から寄贈された3000冊以上の児童書があり、子供たちは自由に読書を楽しむことができる。読み聞かせなどのイベントも頻繁に開催されている。

 

(画像提供:道草書店)

 

中村夫妻に今後の展望をうかがうと、「日々、まずは店を開けること。」と返ってきた。その一歩一歩が未来を築いていく。時には道草してもいいのだ。なんか、心がスッと軽くなるのを感じた。

 

 

道草書店
みちくさしょてん

 

■住所:神奈川県足柄下郡真鶴町岩259-1
■電話:050-3692-3793
■営業:11:00~17:00
■定休:(水) (日) (祝)
■P無:※近隣にコインパーキングあり
■決済:現金・カード・電子マネー
■情報:InstagramXWebSite

 

JR真鶴駅 徒歩5分

 

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