神奈川県足柄下郡湯河原町・真鶴町の最新情報総合サイト

神奈川県湯河原町・真鶴町のヒト・モノ・コトを発信中!

石屋の台所

 

石材の世界で最高級と評されているものをご存じだろうか。本小松石(ほんこまついし)である。「天皇陵や江戸城の石垣などで使用されている」と言えば、その価値をおわかりいただけるだろう。

 

真鶴はその本小松石のが採れることで一躍有名になった。だが、本小松石の将来の見通しは極めて不透明だ。海外産の安価な石材の流入や墓じまいの風潮などがあるからだ。

 

 

そんな本小松石を「なんとかしたい」という思いで立ち上がったのが、石屋の台所(いしやのだいどころ)である。

 

石屋の台所のアトリエはJR真鶴駅から徒歩8分のところにある。見学も可能だが、その際はウェブサイトInstagramのDMなどから事前予約していただきたい。ちなみに、石屋の台所を運営しているのは、素陶美と同じ人物である。

 

代表のストービー百代(ももよ)さんたちは、本小松石を親しみやすいものにするため、キッチンウェアやテーブルウェアに利用できないかと考えた。本小松石には一生使い続けることができるほどの強度があるのだ。

 

手作業で作るとスパイスの香りもより芳醇なものに (画像提供:石屋の台所)

 

土台が四角い方が安定するとの声を受けて制作 (画像提供:石屋の台所)

 

最初に作ったのはスパイスボウルだった。「丁寧に暮らす」という風潮が世界に広まっていることも追い風となって人気が出た。東京の有名店から店名入りのスパイスボウルの注文が入ったり、アメリカ人がおみやげにと購入して帰ったりしたこともあった。

 

(画像提供:石屋の台所)

 

(画像提供:石屋の台所)

 

(画像提供:石屋の台所)

 

石屋の台所は本小松石の端材も大切にしている。皿、箸置き、ブックスタンド、花器などを次々に生み出すことで、本小松石の未知なる可能性を広めている。

 

(画像提供:石屋の台所)

 

(画像提供:石屋の台所)

 

(画像提供:石屋の台所)

 

現在、石屋の台所の主戦場はECである。ウェブサイトを見ると、慈しむように本小松石を取り扱っていることがわかる。余計なものが削ぎ落され、洗練されていて、本小松石の魅力を伝えたいという思いが伝わってくる。

 

ECの基本表記は英語になっている。つまり、海外の人に本小松石が評価されているのだ。私たち日本人はどうだろうか。石垣や墓石は日本の歴史に深く刻まれているものだ。日本人こそ、本小松石に触れてほしい。

 

石屋の台所
いしやのだいどころ

 

■住所:神奈川県足柄下郡真鶴町岩663-1
■電話:なし
■営業:アトリエ見学は要予約
■定休:アトリエ見学は要予約
■P有:4台(無料)
■決済:アトリエ 現金 / EC カード・コンビニ・QR・PayPal
■情報:WebSiteInstagramInstagram(Homeliving)

 

JR真鶴駅 徒歩8分

 

Translate »