フルッソストア湯河原店
湯河原駅の改札を出て左へ。バスロータリーの先にFlussoの黄色い旗がたなびいている。フルッソストア湯河原店だ。
南青山の路地裏にありそうなオシャレな店舗だと思ったら、運営しているENNES株式会社はまさに同地で産声を上げていた。2011年のことだ。川崎市や横浜市などでの活動を経て、現在は湯河原に製造のラボと販売の店舗を構えている。
数あるフルッソの商品のうち、軸となっているのが“新感覚調味料”である。わかりやすく一言で言うと塩だ。「塩のどこが新感覚なのか」と思ったことだろう。それが新感覚なのだ。
例えば、「フルーツソルト」には「フランボワーズ」「パインアップル」「ブルーベリー」の3種類がある。それぞれの果実を乾燥させ、オーガニックソルトをまぶしてある。「ポリッ」という食感と塩味のあとに、果実の香りや酸味が追いかけてくる。食べたことがない。新感覚だ。
ちなみに、フルッソのウェブサイトには参考になるレシピが掲載されているので参照してほしい。
フルッソでは「フールーツソルト」や「野菜のお塩」をさらに派生させ、それらを使ったメレンゲやクッキー、シフォンケーキ、スコーンなども作っている。塩味と菓子、まさにこの“塩梅(あんばい)”が絶妙なのだ。塩味を知り尽くしている同店だからこその逸品だといえる。
ラボを湯河原に移転させたことにより、フルッソは農業生産者との距離が一気に縮まった。そんな中で生まれたのがフルーツカードである。
甘夏、バレンシアオレンジ、黄金柑など、種類はどんどん増えている。味は良いが形が規定に満たないいわゆるB級品を有効活用することで、生産者、加工者(フルッソ)、消費者すべてにうれしい商品を生み出しているのだ。
もちろん、その果実は近隣で採れたもの。無農薬・無添加は当然として、平飼い卵やオーガニックシュガーを使うなど、体に良いものを作るというこだわりが徹底されている。
成田さんは「『湯河原といえばこれだ』という商品を作っていきたい。自分も何かに挑戦したいと思ったら、ぜひ湯河原で試してみてほしい」と語る。
フルッソストアの挑戦はまだ始まったばかり。「おいしくたのしい、からだにうれしい。」フルッソの理念の輪が、日々広がっているのを感じる。
フルッソストア湯河原店
■住所:神奈川県足柄下郡湯河原町門川497
■電話:なし
■営業:10:00~17:00
■定休:(火) (水) (木)
■P無:0台(湯河原駅前広場駐車場(15分無料)あり)
■決済:現金・カード・電子マネー・QR
■情報:WebSite・Instagram
JR湯河原駅 徒歩1分