Swing Garden ／ 工房 3ura
自然は人をとりこにする。環境にひかれて通うようになり、人を招くことができる庭まで作ってしまった人がここにいる。Swing Garden ／ 工房 3ura(スウィング ガーデン ／ こうぼう みうら)の園主・三浦由美子(みうらゆみこ)さんだ。
建物の中からこの絶景を楽しむことができる
Swing Gardenがあるのは湯河原町の隣、静岡県熱海市の泉地区。もともと山がちな場所ではあるが、Swing Gardenがあるのは本当に山の中である。生活するには少々アレなところではあるが、ゆみちゃんにとってはむしろそれが良かった。
温かな日差しが降りそそぐ
彼女の庭づくりは東京のマンションの小さなプランターから始まった。しかし、それではすぐに物足りなくなり、ゆみちゃんは好きなだけ土をいじることができる場所を探し始めた。
そんな折、この場所に出会った。山の景色がとにかく美しく、「いつか、山ひとつをまるごとガーデンにしたい」という野望を持つようになった。
“野望”の一部となっている庭を案内するゆみちゃん
“四季”とは人間の都合である。Swing Gardenではグラデーションのように季節が移っていく。バラ、クレマチス、アジサイ、山野草、スイセン、皇帝ダリア…100種類以上の草花が季節をリレーする。
(画像提供：Swing Garden ／ 工房 3ura)
取材日はちょうど紅葉が始まったところだった
可憐な花の周囲には、優美な蝶が寄ってくる。それと同様に、Swing Gardenではお茶会が自然と開かれるようになり、さまざまな演奏会なども開催されるようになった。大自然の中で味わう音楽のなんと贅沢なことか。
緑を背に篠笛の演奏会 (画像提供：Swing Garden ／ 工房 3ura)
フィンランドの民族楽器・カンテレの演奏会 (画像提供：Swing Garden ／ 工房 3ura)
移住や庭の勉強をするための見学者がひっきりなしにやって来る (画像提供：Swing Garden ／ 工房 3ura)
工房 3uraの名前のとおり、ゆみちゃんは草木染めやろうけつ染めなどの作家でもある。植物に精通しているだけあってどれも美しい。
作家・ゆみちゃん (画像提供：Swing Garden ／ 工房 3ura)
(画像提供：Swing Garden ／ 工房 3ura)
「Swing Gardenの植物を使って毛糸を染め、それを織って作品にしたい。インドネシアのロウを使ったバティック染めにももっと挑戦したい」ゆみちゃんの野望の大きさは、まさに山のごとしだ。
バティック染めの大作
数十年ぶりに機織り機を動かす
毛糸もゆみちゃん自らが染める
「私がそうだったように、みなさんにも自然に癒されてほしい」
ゆみちゃんはあなたが遊びに来てくれるのを待っている。Instagramから予約して、訪ねてみてはいかがだろうか。きっと、全力で歓迎してくれるはずだ。なお、Instagramでは、今美しい植物を随時発信しているので、ぜひ参考にしてもらいたい。
ゆみちゃんと娘さんが温かく見送ってくれた
Swing Garden ／ 工房 3ura
スウィング ガーデン ／ こうぼう みうら
■住所：静岡県熱海市泉413-101
■電話：なし
■営業：※完全予約制
■定休：※完全予約制
■Ｐ有：2台(無料)
■決済：現金
■情報：Instagram
JR湯河原駅 車12分
