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真鶴オリーブガーデン&真鶴自然農園ティダ

 

潮風に無数の小さな葉が揺れる。オリーブだ。木々が少しずつ成長するように、真鶴オリーブガーデン(まなづるオリーブガーデン)の活動の輪もまた、少しずつ広がりを見せている。

 

約4000坪の土地で約200本のオリーブの木を栽培している

 

神奈川県小田原市との境に真鶴オリーブガーデンはある。「未利用農地の再生」「サードプレイス」などの研究メンバーだった山平和子(やまひらかずこ)さんがこの土地を購入したことで、同園のプロジェクトは始まった。

 

拠点となる建物を整備し、夫・学(まなぶ)さんの定年をきっかけにオリーブ栽培を開始した。2017年のことだった。

 

陽光に輝くオリーブの葉

 

山平さん夫妻は、オリーブの葉からパウダーを作り、それをオリーブ茶として販売している。ポリフェノールやオレイン酸による効果が期待でき、ノンカフェインなのがウリだ。「でも、まだまだ知名度が低くて…」と二人は苦笑いする。

 

じっくりと味わいたくなる優しい甘味のオリーブ茶

 

農園中央のテントではオリーブ茶の試飲やオリーブ葉パウダーの購入もできる

 

山平さん夫妻を見ていると、オリーブの実や葉を利用した商いは“目的”ではなく“手段”のように感じた。この点を質問すると、やはり「“みんなが集まれる場所”の整備を念頭に置いている」とのことだった。

 

子供たちが遊ぶ場、高齢者や障害者が地域と交わる場、オリーブをはじめとした商品を販売する場、貸しスペース、バーベキュー、キャンプ…。山平夫妻の夢は広がる。

 

園内の小屋はアーティストの展示会場となっている

 

そんな中、自然農法を実践する場として、真鶴オリーブガーデンの一角を借りて事業を興した人たちがいる。真鶴自然農園ティダ(まなづるしぜんのうえんティダ)だ。

 

真鶴自然農園ティダの畑

 

アート観賞に来たお客はいつのまにか畑観賞に

 

2024年春、オリーブ葉パウダーを購入するために訪れたことがきっかけだった。海を臨み、人の手が入っていない畑。

 

「ここなら、植物と生物が調和・循環する理想の農業が実践でき、この土地に本当に合った作物は何かを存分に研究できると感じました」とメンバーの1人は語る。

 

サトイモは餅のような食感で皮まで食べられる

 

立派なショウガ さきほどの見学者が購入していった

 

みなで協力して農園を作り上げていく。さまざまな人が交じり合い、畑も経済も日々の暮らしも豊かになっていく。そしてそれが、農業面や観光面における資産として未来へ受け継がれていく。

 

これはまさに、原点である「未利用農地を用いたサードプレイス事業」そのものである。

 

お茶を楽しんだりブランコで揺れてみたり

 

今後が楽しみでならない場所が、またひとつ真鶴に増えた。SNSなどで連絡を取り、あなたも見学に訪れてみてはいかがだろうか。

 

山平夫妻(左)と真鶴自然農園ティダのメンバー

 

真鶴オリーブガーデン
まなづるオリーブガーデン

 

■住所:神奈川県足柄下郡真鶴町岩875-1
■電話:070-4806-7060
■営業:10:00~17:00
■定休:不定休
■P有:7台(無料)
■決済:現金
■情報:WebSiteECサイトInstagramFacebook

 

真鶴自然農園ティダ
まなづるしぜんのうえんティダ

 

■情報:Instagram

 

JR真鶴駅 徒歩45分
「真鶴駅」バス停 → 12分 → 「石名坂」バス停 → 徒歩2分

 

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