Hālau o Kiele
海とともに生きる街、湯河原・真鶴。温暖でのんびりしている雰囲気もあいまって、ハワイのような雰囲気と形容されることもある。ここに、ハワイ文化に親しみ広める活動をしている人々がいる。フラ教室・Hālau o Kiele(ハーラウ オ キエレ)だ。
Hālau o KieleがあるのはJR湯河原駅裏の城堀地区。駅からは徒歩10分の距離だが、急坂なのでタクシー利用も検討していただきたい。ちなみに、同教室を主宰しているKeiさんは、ロミロミサロン&スクール Hale Hoihoiのセラピストでもある。
Hālau o Kieleがもっとも大切にしていることは、ハワイ文化を誠実に学んでいくこと。Keiさんはたびたびオアフ島のクム(=師匠)Pohai Souzaのもとを訪れ、フラはもちろん、ハワイ語、レイメイキング、ウクレレなどを勉強している。そして、それをメンバーにシェアしている。
例えばフラの場合。ハワイ語の歌詞を読み解く。それを振りという形で表現する。舞台の前には伝統的な方法でレイを編む。化粧や衣装はその表現手段であって目的ではない。だから、彼女たちの見た目はとても簡素だ。でも、内なる自信や美しさがにじみ出ている。“背景”のある人には華がある。
同時に彼女たちの“敷居”は低い。湯河原町から「ウクレレライブでイベントを盛り上げてほしい」と言われれば出かけ、「ホテルの余興として踊ってほしい」と言われればまた出かけていく。ハワイ文化は日常のものであるという矜持が垣間見える。
真鶴のお林展望公園で毎年秋に開催される「マナ真鶴~ハワイアンの夕べ~」。真鶴・湯河原はもちろん、全国から300人以上のダンサーが集結する。Hālau o Kieleの集大成となる舞台である。大人も子供も充実した表情だ。いかに真剣に取り組んできたかがわかる。
2024年の同イベントでは、主催・真鶴町商工会青年部から「最後は私たちも踊りたい。振りを指導してほしい。ウクレレで生演奏もしてほしい」と依頼があった。
こんな大役が舞い込むことからも、Hālau o KieleとKeiさんがいかに地域で信頼されているかがおわかりいただけるだろう。
そして、Keiさんはその依頼をふたつ返事でOKする。特別なことではないのだ。呼吸をするように、ハワイ文化を紡いでいるだけなのだ。
Hālau o Kiele
ハーラウ オ キエレ
■住所:神奈川県足柄下郡湯河原町城堀269-5
■電話:なし
■営業:※教室による
■定休:※教室による
■P有:1台(無料)
■決済:現金・PayPay
■情報:Instagram・Facebook
JR湯河原駅 徒歩10分