湯河原惣湯 玄関テラス
「惣(そう)」とは、共同体における自治組織の総称のこと。江戸時代以降、湯河原では湧き出る温泉を「惣湯(そうゆ)」として管理・運営してきた。
その文化と精神を受け継ぎ、2021年に開業したのが湯河原惣湯(ゆがわらそうゆ)だ。
同施設には大きくわけて玄関(げんかん)テラスと惣湯(そうゆ)テラスがあり、ここでは前者・玄関テラスを紹介する。(惣湯テラスはコチラ)

万葉の森に守られるように玄関テラスがそびえる
JR湯河原駅からバスで9分。落合橋バス停で下車すると、目の前に突如として現れるのが湯河原惣湯 玄関テラスだ。
この一帯は万葉公園(まんようこうえん)と呼ばれていて、玄関テラスはその名のとおり公園の入口部分に位置している。

洗練された内装 季節によって装飾も変化する

湯河原らしい柑橘のオブジェ
建物が洗練されているからか、大自然の中にあっても不思議と違和感がない。あえて言うが、湯河原とは思えない空間だ。
「Books and Retreat」を謳っていてることもあり、さまざまな種類の書物が置かれている。それらは自由に手に取って読むことができる。

本は自由に持ち出すことができる
1階奥のカウンターでは、1杯1杯丁寧に淹れるコーヒーや湯河原のミカンを使用したジュース、ピザにサンド、ドーナツなどを販売している。ピザは1人用のミニサイズがあるのがうれしい。

(画像提供:湯河原惣湯 玄関テラス)

(画像提供:湯河原惣湯 玄関テラス)
階段で2階へ。2階には貸し会議室やコワーキングスペースなどが整備されている。湯河原温泉観光協会の事務所も併設されているため、観光の資料をもらったり旅行の道程について相談したりするのもいいかもしれない。

手前の席は自由席 奥の一帯が湯河原温泉観光協会の事務所

紅葉の頃 湯河原の山側を臨む

新緑の頃 湯河原と熱海を隔てる川側を臨む
もし、訪れた日がいい日和であれば外に出てみよう。2階のテラスの眼下には、神奈川県と静岡県を隔てる千歳川が流れている。
清流が織りなす音色と大小の滝が作り出すマイナスイオンを浴びて目を閉じれば、もうそれだけで十分にRetreatだ。

1枚前の写真と同じ場所 紅葉の頃

滝の音が心地いい
1階外のウッドデッキにもさまざまな席があるので、休憩や飲食するのもいい。また、並びに無料の足湯もあるので、歩き疲れた脚を癒すのもいい。

ウッドデッキの席はペットOK イヌの散歩に来る人も多い

無料の足湯
玄関テラス周辺は“地域”と“観光”が交わる場所でもある。週末や季節でさまざまなイベントを開催しているので、SNSなどで確認していただければ幸いだ。

この日はフラのイベントが開催されていた

8月夜の風物詩「湯河原温泉Nights」
さて、あなたなら湯河原惣湯 玄関テラスをどのように使うだろうか。ぜひ、思い思いの時間を過ごしてほしい。
湯河原惣湯 玄関テラス
ゆがわらそうゆ げんかんテラス
■住所:神奈川県足柄下郡湯河原町宮上566
■電話:0465-43-7830
■営業:10:00~17:30(L.O.17:00)
■定休:第2(火)
■P有:無料23台 / 有料12台
■支払:現金・カード・電子マネー・QR
■情報:WebSite・Instagram
JR湯河原駅 徒歩37分
「湯河原駅」バス停 → 9分 → 「落合橋」バス停 → 徒歩1分