アトリエおらんじゅ
湯河原・真鶴周辺を題材に水彩画を描く女性がいる。井上秋子(いのうえあきこ)さん。筆遣いは繊細で、色遣いは軽快で、優美な絵画ばかりだ。
彼女のような絵を描いてみたいと、井上さんが講師を務めるアトリエおらんじゅ水彩画教室には受講希望者が殺到しているという。
井上さんは幼少期から絵を描くことが大好きだった。高校時代は美術部に所属し、油絵に取り組んでいた。
転機となったのは、夫のアメリカ駐在に帯同したこと。カリフォルニア州サンディエゴで水彩画に触れ、明るくはっきりとした色づかいに魅了された。
一方、日本の水彩画には淡い色を巧みに操るという良さがある。井上さんが描く水彩画はちょうどその間。新しいジャンルと言っても過言ではないかもしれない。
井上さんの創作活動を見学していると、同じ箇所に何度も筆を入れていることに気づく。光を感じる絵に仕上げるためだ。
水彩画では白の絵の具は使用しない。それゆえ、濃淡をつけることが重要となってくる。まぶしい光、温かい光。井上さんの水彩画は光をまとっている。
自然豊かな湯河原・真鶴の中でも、井上さんは水辺を描くことが多い。例えば同じ海でも、季節や時間帯によってまったく違うものに見えるという。凪(なぎ)のときと時化(しけ)のときでは、風景の映り込みも当然異なる。
「ここまでくると、そこに暮らしていないと描けない」と井上さん。まさにそのとおりだ。
現在、井上さんはアトリエおらんじゅ水彩画教室を主宰するかたわら、個展など自身の活動の幅も広げている。
町立湯河原美術館をはじめ、近隣の店舗などからも引き合いがあまたあり、彼女の作品が街を彩っている。
井上さんの活動を確認するためにも、アトリエおらんじゅのSNSやウェブサイトはしっかりフォローしておいた方が良い。
作品に触れ、井上さんの人柄に触れたら、あなたもアトリエおらんじゅ水彩画教室で筆を執ってみてはいかがだろうか。
アトリエおらんじゅ
(湯河原教室)
■住所:神奈川県足柄下郡湯河原町宮上566 (湯河原惣湯内)
■電話:080-4422-7890
■営業:第2・4(水) 13:30~15:30 (※要問い合わせ)
■定休:-
■P有:無料23台 / 有料12台
■決済:現金
■情報:WebSite・Instagram (井上秋子)・Instagram (アトリエおらんじゅ)
JR湯河原駅 徒歩37分
「湯河原駅」バス停 → 9分 → 「落合橋」バス停 → 徒歩1分