【2025年4月28日(月)】湯河原LSCが全日本ライフセービング・プール競技選手権大会 3連覇達成 “本拠地”吉浜海岸に凱旋 今夏の監視業務に向けてトレーニングに励む
3月8日(土)・9日(日)に東京都アクアティクスセンターで開催された、第37回全日本ライフセービング・プール競技選手権大会において、湯河原ライフセービングクラブが総合優勝を果たした。これで3連覇となる。
唯一の混合リレー種目・プールライフセーバーリレーでは、湯河原LSCが2位に6秒の大差をつけて圧勝。また、日本新記録や大会新記録も次々に樹立し、特に湯河原LSCの待井ひなた選手は自身が持つ3つの日本記録を塗り替えた。
ライフセービングスポーツは、実際のレスキュー活動を想定したものとなっている。代表的なものに、おぼれた人の救助を目的としたラインスロー競技(※ロープを投げ入れて泳がずに救助する)がある。この競技でも、女子は湯河原LSC A(双木梨央・上村向日葵)が優勝した。
27日(日)、吉浜海岸で今夏に向けたトレーニングがおこなわれた。
こちらは午後の救助練習の様子。沖合にいる人を救助して浜にあげ、胸骨圧迫やAED使用などの流れを確認した。この日は強風で波が高かったため、見学している方にも緊張感が漂っていた。
練習後、指導していた國澤健大さんと今夏の吉浜海水浴場の監視長・永江晴陽さんにお話をうかがった。
「まずは総合優勝できてほっとしています」と國澤さんは胸をなでおろした。湯河原LSCの強みとして、「日本のトップを走っている選手が多く、いろいろな種目のスペシャリストがそろっているところも強みだと考えています」と語った。
そして、その根本にあるのは「ライフセービングが好き」という気持ちだという。「どのチームよりもライフセービングに真摯に取り組んでいます!」と自信をのぞかせた。
その証拠に、湯河原LSCを卒業して社会人なってからも、吉浜海岸に戻ってきて競技や手伝いに臨む姿が見られる。これが伝統として繰り返されているため、代が入れ替わっても強さが継承されていくのだ。
永江さんは今夏の意気込みとして「まずは今年も変わらず無事故を目指します。そして、来年・再来年を意識した、次の代を見据えた監視活動をおこなっていきたいです」と力強く語ってくれた。
國澤さんも「1・2年生が早い段階で監視活動の前線・中心にいられるよう、育成に力を入れていきたいです。そして、楽しい夏にしたいと思います」と締めくくった。
湯河原ライフセービングクラブ、彼らの夏はすでに始まっている。