【2025年4月26日(土)】珈琲店 watermark が「むぎ香茶」を発売 「甘みとまろやかな風味を楽しんで」
25日(金)、珈琲店 watermark(真鶴町岩268-8)が新商品「むぎ香茶」の販売を開始した。販売は同店店頭とECにて。
店主・栗原しをりさんの生業はコーヒー豆の焙煎と販売。そんな彼女がなぜ麦茶作りに興味を持ったのか、お話をうかがった。
その理由はおもに2つあるという。
麦茶の原料となる大麦は、岡山県の農家「禾(こくもの)」の近藤さんから仕入れている。
もともと、栗原さんと近藤さんはコーヒー豆と米を送り合う仲。近藤さんが味噌店に大麦を納めているということで、その大麦をわけてもらうことになった。
また、栗原さんにはコーヒー豆に対する漠然とした不安があった。
日本は消費するコーヒー豆のほぼ100%を輸入に頼っている。取引価格が上昇し続けているのは周知のとおりで、世界情勢に起因した不安定さもある。
「国内産の作物(大麦)で飲み物を作れることに安心感がありました」と栗原さんは語る。
「珈琲屋らしく、浅煎りと深煎りの麦茶を作ろうとしたんです。でも、深煎りにすると、まわりの“ケバ”が焦げてくっついてしまうんです」
「『スーパーなどで販売されている麦茶はどうやってるんだろう…』と観察しました(笑)。精麦が必要だとのちにわかったんですが、これがなかなか難しく…」
もうひとつの浅煎りの麦茶は、知り合いのカフェで提供してもらったところ好評だったという。そこで、1種類で発売することにした。
「いろいろ考えて“むぎ香茶”と名付けました。甘みがあって柔らかく、まろやかな風味です。体験していただけたらうれしいです」
パッケージの文字も栗原さんによるもの。まずは、この洗練された“題字”を味わいたい。
そして、むぎ香茶を10分程度かけてゆっくり煮出す。茶漉しで漉す。温かくても、冷たくてもOK。その日の気候と気分に合わせてどうぞ。