【2025年3月2日(日)】真鶴出版『最小文化複合施設』大感謝祭 開催 事業のこと 地域のこと 夫婦のことを赤裸々に
3月1日(土)、真鶴出版(真鶴町岩217)で「『最小文化複合施設』大感謝祭」が開催された。
「最小文化複合施設」のモデルとなっているのは、東京都台東区谷中にあるHAGISO(ハギソウ)。1955年築の木造アパートを改修した建物で、カフェやギャラリーなどとして地域に親しまれている。その10年史を制作するにあたり、編集・発売を担当したのが真鶴出版だった。
今回の“感謝祭”のメインとなったのがトークショー。HAGISOチームからは宮崎晃吉氏、顧彬彬氏、グラフィックデザイナーの田中裕亮氏が、真鶴出版からは川口瞬氏、來住友美氏が登壇した。
会場には約30人が集まった。地元真鶴からは数人、東京・横浜・小田原からの客が大勢を占めた。
話題は多岐にわたった。HAGISOをはじめとした活動の歴史に始まり、80人を超えるというスタッフの配置方法、事業を始める/終えるときの基準、子供の企画から生まれる偶然性や拡張性、具体的なお金の流れ、夫婦の立ち位置などが話題にのぼった。
会場から質問が飛ぶ一方、独立系書店を経営しているという男性来場者に対して、登壇者が書店の現状や未来を問う一幕もあった。
宮崎氏は「人・所・時の必然性があり、そこにストーリーが見えれば、運命だと思ってその事業に挑戦する」と力強く話した直後、「でも、勘違いかもしれないし、うまくいくとはかぎらない」と言って会場を笑わせた。
川口氏は「これまでは真鶴出版単体での活動が多かったが、これからはもっと地域とのかかわりを持っていきたい」とし、來住氏は「あらためて海外の人たちへのアプローチなども考えていきたい」とした。
『最小文化複合施設』には、栞紐草木染めで橘絵美氏(ORIBAR)と向井日香氏(PINKNOT WEEDS)も携わっている。書籍の詳細は、真鶴出版のウェブサイトやInstagramなどを参照していただきたい。